「人権って、なあに」シリーズ(全9巻)
“人権”は、世界のキーワード、あらゆる領域の問題です。
このビデオシリーズは、「人権問題の映像による入門書」として、広く啓発教材に活用できます。
◎企画 (社)神奈川人権センター
◎制作 (株)アズマックス
◎販売価格 1本3万円(税・送料込) 2本以上1本当たり25,000円(税込・送料込)
第1巻(入門編) あなたへのメッセージ セレクション DVD・41分 |
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「人権」って、言葉にするとなんだか堅苦しい。でもあなたの周りで、「これって変だな?」と疑問に思うことって、きっとあるはず。そのきっかけは学校、友達、恋人、職場etc、案外、身近な所に……。そんな小さなきっかけをいつまでも忘れずに、でもそれに縛られることなく、軽やかに生きている各界で活躍されている5人の方からのあなたへのメッセージ集。 【出演】 落合恵子、吉田ルイ子、永 六輔、おすぎ、東ちずる、星野昌子、白井貴子 【演出】 宇野八重子 |
第3巻(在日外国人編) わいわいごちゃごちゃ~多文化・多民族共生の街~ DVD・34分 |
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在日韓国・朝鮮人をはじめ、アジア系の人々が多く暮らす神戸市長田区。阪神淡路大震災をきっかけに「多文化・多民族のまちづくり」を合い言葉に「FMわいわい」が誕生した。ここでは若い世代が民族名を名乗ることの難しさ、定時制高校で教える在日教師の話など「在日」をめぐる様々なテーマをとりあげ、番組がつくられている。 神奈川県川崎市。ここでも民族差別と闘い、国籍による制限を撤廃する取り組みが積み重ねられ、人権確立に向けた街づくりが行われてきた。 この作品では、長田区と川崎市を舞台に在日韓国・朝鮮人の取り組みと、共に活動する日本人の姿を紹介。「在日」の歴史も織りまぜ、「わいわいごちゃごちゃ」――街に暮らす様々な民族の人たちが共に生きていくことの大切さを探ります。 【演出】金 聖雄 |
第4巻(部落編) 沖浦和光が語る 被差別が担った文化と芸能~日本文化の地下伏流~ DVD・43分 |
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全国各地の数百にのぼる被差別部落を訪れ、伝承されてきた芸能と産業技術を研究してきた沖浦和光氏。この作品では、沖浦氏の研究成果をもとに、大阪、奈良、浅草に、被差別民衆が担ってきた芸能の起源とその軌跡をたどる。 能の最古の形態を今に伝える、奈良坂の奈良豆比古神社の翁舞。観阿弥、世阿弥を経て、能は日本を代表する舞台芸能へと発展した。また、中世以来、口伝で語り伝えられてきた説教節は、江戸時代に上方から江戸に下り、歌舞伎や浄瑠璃の題材となり、民衆の生き様を現在に伝える。人間の生を底辺から深く鋭く見つめてきた視線は、とだえることなく時代を超えて現在に引き継がれている。 教科書からは知ることのできない、日本の芸能と文化を通底する大きな流れを、沖浦氏のフィールドワークから掘り起こす。 【演出】金 聖雄 |
第5巻(移住外国人編) いっしょに歩こう 豊かな国際社会をめざして DVD・45分 |
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ペルーからやってきた日系人夫婦、研修生の名目で働いているインドネシア人、オーバーステイのフィリピン人…。80年代後半からたくさんの外国人が働く場を求め日本にやってきた。しかしそこに横たわっていたのは低賃金、社会保障なしの劣悪で不安定な労働条件、そして、企業や地域社会での根深い偏見や差別。 様々な人権侵害のなかで外国人たちは自ら声を上げ手を結び、日本社会のなかで生きようとしている。 そんな外国人をサポートする日本人、一緒になって地域社会での共生の道を探ろうと模索する人たち。「人種差別撤廃条約」が国連で採択をされたのは1965年。 しかし日本が批准したのはそれから30年後の1995年、そしてまだ国内における人種差別禁止法は成立していない。21世紀における日本社会の国際化のあり方が今問われている。 【演出】宇野八重子 |
第8巻(AIDS編) 風よ雲よ伝えてよ HIV/AIDSと共に生きる DVD・38分 |
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HIV感染者は世界で4,000万人、AIDSによる死者は毎年300万人に達しています。先進国といわれる国のなかで増加を続けている唯一の国が日本です。特に若者の感染者が急増しています。その背景にはHIV/AIDSに対する無理解や偏見があります。 AIDSの正しい知識、その普及や啓発を通して根深い差別と闘い、感染者と共に歩むHIVと人権・情報センターと若者たち。AIDSを発症したことで職場を追われながらも、「今が充実している」と語る感染者“のじやん”。同性愛者であること、感染者であることを公表し、当事者の立場から問題提起する大石敏寛さん。ビデオはそんな人たちの思いや活動を紹介し、HIV/AIDSと共に生きる社会について考えていきます。 【演出】金 聖雄 |
第9巻(野宿生活者編) 温もりのある社会を~野宿生活者とともに~ DVD・40分 |
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全国の野宿生活者(ホームレス)は厚生労働省の調査だけでも2万5千人を超えます。企業の倒産、リストラ、雇用構造の変化、そして家庭崩壊、弱者虐待など社会的要因によるもので、その数は年々増加の一途をたどっており、いまやグローバル化の社会の中で新たな人権問題になっています。彼らに対する差別と偏見は根深く、少年たちが野宿生活者を襲う暴力事件も頻発しています。 ビデオでは、野宿生活者の現状や前向きに生きようとする姿をはじめ、彼らを仲間として支える市民の活動や、行政の取り組みを紹介し、温もりのある地域社会のあり方を探ります。 【監修】近藤 昇(寿日雇労働者組合) 【演出】金 聖雄 |
第10巻(障害者編) この街で一緒に~あなたへのメッセージ~ DVD・42分 |
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●勝山広子 趣味はカメラ。生まれつき視覚に障害があり、小・中・高と盲学校に通う。 「花の学生生活を送りたい」という思いから、京都の短大、そしてアメリカ留学を経て、現在は大学の非常勤講師として教壇に立つ。 ●松田美八重 医療事故によって車いすの生活。 夫との出会い、出産、思い通りにいかない子育て……。いろいろな出会いや経験が財産だという。身体の障害を個性と考え、絵を描き続ける集団、グループ完の事務局、そして厚木市の相談員も 務める。 ●広田和子 遅れた精神科医療からの生還者、精神医療サイバーを名乗る。精神障害者に対しての理解を深めるため、相談活動、講演、ラジオDJと多忙な日々を過ごす。 厚労相の審議会の臨時審議委員も務める。 ●植村牧場 奈良で最も古い植村牧場。知的障害がある青年たちが社会人として酪農作業に従事し、乳搾り、餌やり、びん詰め、配達等、作業の全てを行う。20年の積み重ねの中で、今や植村牧場の牛乳はもちろん、青年たちも街の人気者。 【演出】金 聖雄 |
第11巻(アイヌ民族編) チャランケ~アイヌ民族の人権~ DVD・40分 |
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北海道に昔から暮らす先住民・アイヌ民族。和人による支配によって、土地を奪われ、生活慣習や言語も禁止され、民族としての尊厳を侵されてきました。1997年、ようやく差別的な「北海道旧土人保護法」は廃止され、「アイヌ文化振興法」が制定されました。しかしそこでも先住権は明確にされず、今なお、アイヌ民族に対する無知と偏見、差別は根深く存在しています。 このビデオでは、北海道を離れ、東京、首都圏で暮らす古老や若いアイヌの人々を訪ね、民族としての誇りをもって生きる姿や取り組みを追います。 【演出】金 聖雄 |
第12巻(男女平等編) 誰でも どこでも~男女平等をめざして~ DVD・40分 |
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男女雇用均等法制定法から20年。男女共同参画社会基本法も制定されたものの、正社員は減少し、非常勤、パート、アルバイト、派遣など非正社員が増大しています。非正社員は身分的不安定のもとにおかれ、賃金や労働条件などで極めて差別的な待遇を受けています。その多くは女性で、背後にはジェンダー意識が根深くあります。働く場におけるセクハラ、家庭でのドメスティック・バイオレンス(DV)といった女性に対する人権侵害もあとをたちません。 このビデオでは、非正社員の女性たちの声に耳を傾け、均等待遇、女性の人権を確立する活動をとりあげ、弁護士や研究者とともに、男女平等に向けた可能性を考えます。 【演出】金 聖雄 |