ニッポンの里山 ふるさとの絶景に出会う旅 「クロツラヘラサギが来る干潟 ~熊本県宇土市~」
全国屈指の干潟が生まれる有明海。中でも宇土市の御輿来(おこしき)海岸の干潟は、夕陽に映える広大な砂の紋様の絶景や、干潮時以外は海面下に道路が沈み電柱だけが並んで見える不思議な風景で知られる。人々も干潟を利用して、海苔の養殖やアサリ、マテ貝などの漁で暮らしてきた。ところが20年ほど前、海岸に注ぐ川の上流で森が切られると、そこから流出した泥が干潟を埋めるようになった。貝や海苔の水揚げが減り、干潟の生きものも数を減らしたのだ。そこで漁師が中心になり、伐採地の山にケヤキやカエデなど元々この地に自生する広葉樹を植え、育ててきた。その結果、貴重な鳥クロツラヘラサギが貝などを採る姿やミサゴが狩りが見られる様になり、干潟が蘇ったのだ。
番組名:ニッポンの里山 ふるさとの絶景に出会う旅 「クロツラヘラサギが来る干潟 ~熊本県宇土市~」
シリーズ:ニッポンの里山 ふるさとの絶景に出会う旅
放送予定日:2017年12月18日(月)07時00分~07時10分
放送局:NHK BSプレミアム