海野和男 幻の巨大スズメガの謎に迫る~マダガスカル島・ダーウィンが導く進化の不思議~

今回は日本を代表する昆虫写真家、海野和男さんがマダガスカルの昆虫たちの不思議な生態に挑む。
アフリカ大陸の南東に浮かぶマダガスカル島は、世界で4番目に大きな島。およそ8千万年前に他の陸地と分かれ、隔絶された環境の中で生き物たちは独自の進化の道を歩んできた。全動植物、20万種の3/4にあたる15万種がこの島にしかない固有種といわれている。
そのなかには奇妙な姿形をしたものや、不思議な生態を持つ生き物たちが数多くいる。キリンのような長い首を持つ世界最大のオトシブミ、キリンクビナガオトシブミ、羽の長さ30センチにもなる蛾の仲間マダガスカルオナガヤママユ、天敵のはずのヤモリと共生するハゴロモなど、その不思議さはほかでは見られないものが多い。
その中で極め付きがキサントパンスズメガという大型の蛾である。150年前、ダーウィンがある花の形から推理してその存在を予言しながらも長い間確認されず、なんと彼の死後30年たって発見された幻の昆虫だ。しかし数が少ない上に夜行性のため、その生態はいまだ多くの謎に包まれ、撮影もほとんどされたことがない。海野カメラマンがマダガスカルの不思議な昆虫たちと出会いながら、夜のジャングルで最新の撮影機器を駆使して幻の蛾の生態撮影に挑む。
番組名:海野和男 幻の巨大スズメガの謎に迫る~マダガスカル島・ダーウィンが導く進化の不思議~
放送予定日:2009年02月16日
放送局:NHK BS hi